軍用を民間に転用

アントノフ An-124 ルスラン(コンダー)

世界最大のジェット輸送機。長さはC-5 や B-747の方が長いがペイロードで上回る。大型ジェット輸送機の標準形態である。交代要員の仮眠ベッドやトイレを装備している。最大ペイロード150,000kg。搭乗員6 名、兵員88名。通常巡航速度850km/h

アントノフ An-225 ムリヤ コサック

超巨大輸送機。高翼の後退翼。6 発のターボファンエンジンをポッド式に搭載している。スペースシャトル(ロシア版)を胴体上面に載せて移動する為に作られた。An-124 の胴体を15m延長し、主翼付け根にプラグを入れて6 発のエンジンを搭載出来る様にした。最大ペイロード25,000kg。最大巡航速度848km/h

ソ連崩壊に従い、もともとスペースシャトルを運ぶために開発されたAn-225は宇宙開発の中止(クーデター時に宇宙開発局の長がメンバーだったためエリティンに報復され大幅予算カットされた)によって、7年間放置された。
つまり、巨大なアルミのごみになってた。

予算の無くなったアントノフ研究所はイギリスの△店と契約し、An-124を民間輸送機として転用した。
An-124はB-747よりもペイロードで上回るため、カナダで作られたディーゼル機関車をレールごと運んだり、エチオピアの難民を一度に400人運んだり、難民の食料をいっぺんに空輸したり、パリダカのラリーカーをそのまま運んだり、とかなり特殊事情で大活躍しているそうだ。

「An-124の稼ぎで設計者に飯を食わせられる」

うーん、相当昔の設計なんだが、ボーイングとまともに遣り合えるなんかさすが国家の威信にかけて設計された機体だけはある。

で、ソ連時には宇宙船の開発と打ち上げ台の距離がかなり離れていたため、それを輸送するためにAn-225が開発されたんだけど・・・

An-225って10年前の機体なんだけど、背中にスペースシャトルが乗っている姿とかはまさに圧巻!
親亀の上に小亀みたいな滑稽さは若干感じるが、巨大さが違うもん。
背中とかまさにコナンのギガント並みの風貌を感じさせる。

でもってアントノフ研究所はAn-124でもうけたお金でごみになってたAn-225を修理したというわけ。
シャトルが乗る部分にバックパックを設け、An-124以上のペイロードを誇り、いったい何を運ぶんだろう?
おもしろそうだなー。
ちなみに一回のガス代は車4000台分だそうで(笑

An-225しかり新幹線しかり国家が戦略的に投資したものってやっぱそれなりなんだなー

結論、必要なものと言えるときにはケチっちゃいけません。