大福帳システム

大福帳型データベース
大福帳システム

発生するデータ(トランザクション・データ)を要約せずにそのまま蓄積していくタイプのデータベース・システムのこと。ERPの中核データベースやデータ・ウェアハウス(DDD)の概念を説明する際の言葉として使われる。大福帳とは江戸時代の商家で使われていた金銭出納帳で、現代の簿記のように勘定項目を分けず、取り引き順に書き連ねたものが多いため、このように呼ばれる。
生データ(明細データ)をそのまま記録しておくことで、いつ、誰によって入力・処理されたかが分かるので、時系列的に経営活動を把握し、また何かの問題が発生した場合に原因追及を容易にする。財務諸表などの要約されたデータから逆にたどり、1枚の伝票(トランザクション・データ)にまでたどりつける(ドリルダウンできる)にようになっている