眼の誕生
- 作者: アンドリュー・パーカー,渡辺政隆,今西康子
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2006/02/23
- メディア: 単行本
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カンブリア紀の爆発の原因が視覚による淘汰圧というのに驚いた。
視覚を利用した積極的な捕食によって生物の硬度や色彩が生まれたと言うのにはあたりまえすぎて感動すら憶えた。一般に言われる「イカ」の目と「人間」の目はまったく独立に発生したものというのも驚いた。
視覚により積極的な捕食者が発生し、積極的な捕食者の存在によって環境が激変し、結果的に新しいニッチが生まれるくだりが、インターネットによって人類が新規の知覚を得たあとの現代と重なるものを感じた。
あと、興味深かったのは生命の法則だ。
- 基本原則
- 誰もが己の為に生きつづけよ!
- 食べられないこと
- 食べよ
- 己が種族の為に
- 増えよ
- ニッチを見つけて防御すべし
- 環境変化に対応すべし
- 誰もが己の為に生きつづけよ!
- 生活様式
- 捕食者
- 被食者
- 戦術
- 誇示
- 隠蔽/錯覚
- 真の強さ/能力
「死なないことじゃなくて食べられないこと」と「ニッチを見つけるのは防御本能」というのが新鮮だった。人間の天敵は他種でなくて同種になってるからなー(笑
また、ミームに生命の法則を割り当ててみると面白いかもしれない。
というか、ミームは元々、人間の行動に対しての生命の法則を割り当てたときの造語か(笑